30代になりいよいよ「中年男性」と呼ばれる歳になった僕ですが、満を持して以前から考えていた歯科矯正(マウスピース)に取り組んでいます。
おそらく、歯科矯正をしている男性は女性に比べてまだまだ少ない?少なくとも僕の周りには、30代で矯正をしている男友人や同僚はいません。
僕もそうでしたが、こういった状況だと矯正が気になっていてもリアルな体験談を聞く機会がなくて困るんですよね。

周りに相談できたらどれだけ参考になることか…!
そんなわけで、せっかく矯正を始めたことだし矯正生活がどんな感じなのか、どのように生活が変わるのかについて書き留めました。
友人の体験談を聞くくらいの感覚で読んでみてくれよな。
マウスピース矯正(インビザライン)を始めました
僕が受けている歯科矯正は「インビザライン」という透明なマウスピースを使用する矯正治療です。
形の異なる薄くて硬いプラスチックのような素材で作られたマウスピースを1週間ごとに交換し、少しずつ歯並びを矯正していきます。
透明に近いマウスピース型の矯正装置を装着して歯並びを綺麗にする治療方法です。
インビザライン公式サイトより
素敵な笑顔を導くために、1997年から独自技術の研究と改良を続けています。
インビザライン矯正のために必要なトレーニングを受けた歯科医師のもとで矯正治療を受けることができます。

透明なマウスピースを使用するので、接客業でも見た目の違和感が少なく、これぞ最先端の歯科矯正だと思い選びました。
社会人からの矯正だと、同じ理由(仕事や見た目)でマウスピース矯正を選ぶ人が多いような気がします。
矯正の期間は、およそ2年ほど。
ワイヤー矯正の期間が3年(僕の症例の場合)と聞くので、矯正期間的にもマウスピース矯正の方がメリットが大きいみたいです。(無論、個人差はあるのですが)
とはいえ、毎日マウスピースを21時間以上装着する必要があり、文字通り一心同体の生活が強いられるので「矯正って大変だな~」としみじみ感じています。
始める前に考えたこと(不安だったこと)
マウスピース矯正を始めるにあたって、事前に考えた懸念点をまとめました。

似たような不安を抱える人も多いのではないでしょうか?
- 高額な費用が心配
- マウスピースの着脱がすごく痛いと聞いた
- 矯正中の外泊(旅行など)はどうしたらいいのか
- 矯正を始めると痩せると聞いた
- 硬いものが食べられなくなる?
- 矯正の失敗リスクは?
- マウスピースのお手入れって大変なのか?
- 病院選びはどうすればいいのか?
- 仕事に支障はないのか?
- 睡眠に影響は出るのか?
矯正期間が1年以上かかることを考えると、生活の快適さに関する不安が多かったですね。
仕事中や睡眠中に不快感を強く感じるのは結構イヤだし、あまりにしんどいと続けられるかも心配。
実際のところ、覚悟していたとおりある程度の不快感はあるけど、思っていたほどのしんどさはなく続けられています。
初めて見て分かったこと(生活の変化など)
では、具体的にどうだったのか? 矯正を開始して6ヵ月が経過した時点での感想をまとめます。
費用は予想以上に高額(医療費控除を検討)
歯科矯正の費用は想像以上に高かったです。とにかく高い。
事前にある程度の費用を想定していましたが、それでも予算オーバー気味。(もう、毎月ヒイヒイ喘ぎながら生活してますよ…!)
- マウスピース矯正費用(検査含む):1,000,000円
- その他の治療費:数万円
- 再診料(通院1回あたり):5,000円
ざっくり、矯正費用は1,000,000円は掛るのでかなり高い買い物です。
元々、これくらいは想定していたので驚きはしませんでしたが、医療ローンを利用し12回払いにしました。
問題は「追加の治療費」や「再診料」。

僕が通っているのは自由診療専門の歯科医院なので、毎回の診察費も10割負担。
最初に想定していた費用よりも実際にはかなりの追加出費が発生しています…。
余裕がないときに矯正を始めるのはオススメしません!(切実)
病院選びの重要性を痛感
矯正を始めて気づいたのが、病院選びの大切さ。特に「自由診療専門」か「保険診療併用」かの違いは超重要。
僕の場合、矯正中に虫歯が見つかったり、歯の清掃が必要になったりしましたが、通っているのが自由診療専門の病院なので、
- 虫歯治療費:約30,000円
- 再診料:5,000円
と、かなりの追加費用がかかりました。
もし保険診療併用の病院を選んでいたら、もう少し負担が軽かったかもしれません。
費用面が気になるなら「保険診療併用」の病院で矯正を行った方が心配事が減るかも。
痛みはあるが慣れる(仕事も問題なし)
痛みについては思っていたほどではなく、我慢できるレベルでした。
- マウスピース交換後の1~2日は痛みがある(強く歯を圧迫するため)
- 1週間かけて痛みが徐々に落ち着く
- 硬い食べ物(煎餅やナッツなど)は食べづらい
ただし、仕事には大きな影響はなし。昼休憩時の食事が少し手間ですが、慣れればそこまで苦にはなりません。
事前に聞いていた(知り合い談)「柔らかいうどんしか食べれない」なんてことはなく、普通に食事ができています。
仕事中も痛みで集中できないということは特にありませんでした。
口の不快感はあるが慣れる
痛みよりも不快感のほうが気になりました。
- 滑舌が悪くなる(特に長時間の会話)
- マウスピースの圧迫感
- 口の渇き
職業柄、人と話す機会が多いので滑舌が悪くなるのは地味に辛い。
元々、滑舌は悪い方なのですが、矯正を始めてから余計に悪くなり会話に神経を使うことが増えました。
特に長時間話すと違和感を強く感じることもあります。
ただ、水を小まめに飲むことである程度は解決できますし、慣れてくるとそこまで気にならなくなってきました。
ちなみに、矯正中フリスクとかも基本的には食べれないのですが、キシリトール100%のこのタブレットならOKで重宝しています。(係りつけの歯科に確認済み!)

マウスピースの手入れがめんどう(対策しました)
毎日のマウスピースの手入れが意外とめんどうです。
元々、めんどくさがりな性格ということもあり、毎回マウスピースについた汚れを歯ブラシで磨くのが億劫でした。
これをしないとマウスピースに歯垢が残り、それはそれで非常に不快なので仕方なくやるのですが、やはり面倒なものは面倒。
めんどくさがりの人は数年間この作業を続ける覚悟が必要です。
しかし、途中から超音波洗浄機を導入して劇的に楽になりました。これのおかげで日々のメンテナンスがかなり快適になりました。


歯磨き習慣が身につくと前には戻れないかも
矯正中は、何かを食べるたびに(間食も含む)歯磨きを行います。
これによって、自分史上もっとも口内環境の良い状態を保てています。
マウスピースを装着する場合、食べカスや歯垢が残った状態は虫歯や歯周病のリスクを上げてしまいます。
僕の場合、矯正にあたって歯磨き指導も受けることにしました。
その結果、フロス、歯間ブラシ、歯ブラシを駆使して今までで一番しっかりした歯磨きができています。
なんとなくですが、歯茎も健康な気がする。
磨けていると思っていても、プロ目線で見ると改善点が多く出てくるものです。
しっかり歯磨きができる習慣を身につけると、以前の状態には戻れないですね。
外食(旅行)のハードルは上がった
食後に必ず歯磨きがいる関係で外食のハードルがめちゃあがりました。
良いのか悪いのか以前ほど外食しなくなりましたね。
なので、飲み会や友人との食事も億劫になってきています。
装着時間の確保を考えるとゆっくりご飯を食べるのも難しくなるんですよね…。
これは強く感じているデメリットです。
同じ理由で、食べ歩き旅行もやり辛かったりします。
何を食べるかだけでなく、食後のケアまで考えなければならないので、意外と気を使います。
夜は特に問題なくぐっすり寝れた
歯の不快感から睡眠が浅くなったりするのかな?と心配してましたが、普通に寝れました。
Applewatchで毎日の睡眠を測定しているのですが、矯正開始の前後で特に変わりはなくて普通に寝れています。

むしろ、歯磨きは食後に終えているので仕事で疲れすぎて寝落ちしてしまったときでも虫歯の心配をしなくて良く快適かも。
ちょっとずつ歯が動く感覚は新鮮
矯正を開始してもうすぐ6ヵ月が経ちます。
この半年の間にも歯が少しづつ少しづつ動いていて、元々あった抜歯の隙間がもうすぐ塞がろうとしています。
これには素直に「人間の体ってスゲー!!」ですよ。
毎週毎週の変化は本当に小さいのですが、気がついたら歯が一本分くらい動いてるんです。
まだ、歯の移動を優先しているので整っているわけではないですが、しっかり成果が出ているのを見ると嬉しくなりますね。
こういう変化を感じれるからこそ、まだ先の長い矯正生活も頑張っていけると思います。
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